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8.革の種類

8.革の種類

8-1 鞣し方法による分類

1)クロム鞣し
世界の革の約80%はクロム鞣しでつくられています。染色前は青色をしているのでウェットブルーと呼ばれています。柔軟性、弾力性、引張強さ、耐熱性、染色性に優れていますが、可塑性(成形性)がやや劣ります。あらゆる革製品に使用されています。

2)植物タンニン鞣し
茶褐色で日焼けしやすい。丈夫で摩耗に強く伸びが小さいのが特長です。成形性は良好です、クロム革と比べて重く耐熱性が劣ります。靴底、中底、馬具、鞄、ベルト、革工芸用などに使用されます。

3)油鞣し
代表的なものとしてセーム革があります。これは鱈肝油などの魚油で鞣します。非常に柔らかく吸水性が良く、適度の親油性があり、洗濯が可能。自動車、レンズ、貴金属磨き、ガソリンのろ過、衣料、手袋用に使用します。その他、わが国では姫路白なめし革、印伝革があります。

4)ホルムアルデヒド鞣し
ホルムアルデヒドで鞣した革で、主に白革(しろかわ)の製造に適します。

5)アルミニウム鞣し
アルミニウム塩で鞣された革。クロム革に比べて皮との結合力が弱く、耐熱性も劣ります。
アルミニウムによる単独鞣しは少なく、他の鞣し剤との複合鞣しとして使われます。

6)ジルコニウム鞣し
ジルコニウム塩で鞣した革。白くて丈夫。単独の鞣しは少なく、一般的にはクロム鞣しの再鞣し剤として銀面の改良、合成タンニン革の耐熱性改良などに用いられます。

7)合成タンニン鞣し
合成タンニンは植物タンニンの代替え、あるいは補助鞣し剤として開発されました。単独の鞣しは手工芸用、ボール用などに限られていますが、クロム鞣し革の再鞣剤として多く使用されています。

8)その他
チタン、鉄、シリカ、リン酸塩、燻煙など様々な鞣し方法もありますが、ほとんど実用化されていません。

8-2 革のタイプによる分類

1)銀付き革
kn12革の銀面(ツヤのある表面)模様を生かし、仕上げをした革の総称。

 

2)銀ずり革(コレクトレザー)
kn13クロム革製造の乾燥工程後に銀面をペーパーでバフィングし塗装仕上げした革です。銀面の傷や欠陥がバフィングにより軽減されるため、銀面の状態が均一となり歩留まりが良くなります。しかし、塗装量が多いので外観的には革らしさが欠けます。

 

3)ガラス張り革
kn14クロム鞣し後、乾燥の工程でガラス張り乾燥を行い、銀面をバフィングした後、塗装仕上げをした革。表面が均一であるので裁断歩留まりはよいが、やや硬い革となります。靴、カバン用などに用いられます。

 

4)型押し革
kn15植物タンニン鞣し革、またはクロムと植物タンニンとの複合鞣しなどで革に可塑性(成形性)を付加し、革表面に様々な模様の型をつけて仕上げた革です。

 

5)スエード
kn16革の肉面をバフし、ベルベット状に起毛させてつくります。主に子牛革、羊革、豚革など小動物革に適用されます。一般的に染色摩擦堅ろう度(色落ち)や防水性に劣る場合があります。

 

6)バックスキン
kn17牡鹿(Buck)革の銀面をケバ立ててヌバック調に仕上げたもの。売場で、ベロアやスエードを「バックスキン」として間違って呼んでいることがあります。
外観的にはスエード革と似ています。

 

7)ヌバック
kn18スエードと異なり銀面を軽くバフィングし、非常に短いケバを立てたもので、ビロード状になっています。子牛革、牛革、豚革などからつくられます。

 

8)シュリンク革
kn19鞣しの段階で合成タンニンなどを使用して革の表面を収縮させて独特のシワをつけた革。仕上げた革をドラム中でシワをつけたり、革表面を揉んでシワをつけたもの(エルク)もあるが、これはシュリンク革とは呼びません。

 

9)床革(とこがわ)
kn20革は脱毛したあと、水平に2枚に分割しますが、肉面側の皮を床(とこ)と呼びます。これを鞣したものが床革です。床スエード、床ベロアはスエードよりもケバの状態は粗い。また、床革の上に塗装仕上げした革、型押しをした革、ラミネートなどを貼り付けた革もあります。

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