日本エコレザーは人と環境に優しい安心・安全の革です。 

10. 革に求められる項目(用途別)

10 革に求められる項目(用途別)

1)靴甲革
kn21革靴の甲革(足を覆う部分)の70%は成牛革です。機械的な特性(強度と伸びなど)、耐水性、吸放湿性、染色堅ろう性(色落ち)が高いことが求められます。紳士靴では弾力性、柔軟性、銀面のツヤ感が大事です。一方、婦人靴は、よりデリケートな風合いが求められます。
中底革は、足当たりがよく堅ろうで変形しにくいことが要求されます。

底革は、衝撃から足を守るために屈曲性、防滑性、耐摩耗性、耐水性などが要求されます。

2)靴用裏革
日本では豚革を多用します。裏革の条件は、①弾力があり、足当たりがよい、②水分を吸収する、③摩擦係数が大きい(滑りにくい)、④汗などによる劣化が少ない、⑤色落ちしにくい、など。
馬革、牛革、羊革も用いられます。kn22


3)かばん

防水性、色落ちしにくいこと要求され、さらに腰・弾力性、銀面の平滑性、しまり、ふくらみ感が要求されます。

4)衣料、手袋
より軽く、より柔軟、より薄く、より楽しい(ファッション性)要素が要求されます。色落ちしにくく、耐洗濯性の要求が高まっています。

5)家具・自動車用シート
適度な感触、色落ちしない、耐久性、耐摩耗性、耐溶剤性、耐光性、ふくらみ感が要求されます。
自動車シート革にはフォッギング性(窓ガラスの曇り)が要求されます。

PAGETOP
Copyright © NPO法人 日本皮革技術協会 All Rights Reserved.