日本エコレザーは人と環境に優しい安心・安全の革です。 

日本エコレザー よくあるご質問

「日本エコレザー」の認定は、海外の業者でも受けられるのですか?(業者)
日本皮革技術協会が設けた日本エコレザー基準(Japan Eco Leather Standards=JSE)の「6つの条件」を満たせば、海外の革及び革製品の業者でも認定を受けることができます。
日本エコレザー基準は、グローバル化に対応した優れた基準だと思います。ただ、普及面からみるとこれからのようです。なぜですか?(業者)
皮革関連業者の方からよく言われるのは、「同じ革でも色や仕上げ方法が変われば、その都度検査が必要なので経費と時間が掛かる」ということです。これは、消費者保護・環境対応の観点から1枚ごとに革の検査を厳しくチェックし、安心・安全性を確認しているからで、止むを得ません。
もう一つの要因として「PR不足」を指摘されることもあります。日本皮革技術協会は、(一社)日本皮革産業連合会と連携して現在、日本エコレザーの浸透に向けて積極的な活動を行なっているところです。
バッグの工房で働いています。海外でのブランディングでは、日本エコレザーは有効なツールになっていると耳にしました。どういうことですか?(業者)
絵画や音楽では、よく“日本らしさ”が評価の有無になると言われます。これは革製品についても同様です。例えばバッグを海外の展示会などで発表する場合、独自の手仕事が注目されることもあるでしょう。ただ、モノづくりでは同時に素材のオリジナリティやメッセージ性も問われます。日本エコレザーが、安全・安心を担保してそのブランドの優位性をアピールする場面もあるでしょう。
「日本エコレザー」は、どこが安心・安全なのですか? 分かりやすく教えて下さい。(消費者)
革の代表的な鞣(なめ)しであるクロム鞣しでは、鞣し剤として3価クロムが使用されています。3価クロムは何の問題もありません。しかし、特殊な条件下において、3価クロムが6価クロムに変換することがあります。6価クロムは、アレルギー性接触皮膚炎を起こす可能性があるとして、EUを中心に世界的に規制されています。今日、国内の鞣し業者で6価クロム含有の薬品や染料を使用している企業はほとんどないと見られていますが、革屑などの焼却時に、6価クロムが生成する場合があります。
また、染色に使うアゾ染料については、基準値を超えて使用した革製品に触れると、まれに発がんする(がんになる人が100万人に1人を超えるリスクレベル)ことがあります。「日本エコレザー」は、これらの規制物質についてすべて検査をしていますので、こうしたリスクがありません。
日本が好きなのでよく観光や買物に来ます。私の友人も日本びいきが多いので、「Made in Japan」のおみやげは喜ばれます。「日本エコレザー」の革製品は「Made in Japan」と考えていいのですね?(消費者)
原料となる皮(鞣す前の動物皮)は、国内で産出する量が少ないので、
海外から輸入することが多いのですが、それを国内で鞣し、染色・仕上げした日本エコレザー製の商品はすべて「Made in Japan」です。
革が好きで、友人と一緒にクラフト教室に通っています。もっと革のことを知りたいのですが、消費者向けの講習会などあれば教えてください。(消費者)
日本皮革技術協会では、年に数回全国各地で「革の講習会」を開催しています。ここでは、【革の鞣しから仕上げまでの工程】、【革の種類と特性】、【革製品のできるまで】などについて講演やビデオ放映があります。また、実際の様々な革に触ってみるワークショップも行なっています。これらは無料で、消費者の方も参加いただけます。当サイトにも開催案内が出ています。
普通の革と日本エコレザーはどこが違いますか?
発がん性染料を使用していない、有害化学物質の検査に合格している、臭気が基準以下、など6項目の条件を備えたものが日本エコレザーです(「日本エコレザーの6つの条件」参照)。
クロム鞣(なめ)しでも日本エコレザーはある、と聞きましたが?
クロム鞣しの革でも、植物タンニン鞣しの革でも、日本エコレザー基準値を満たすものであれば、鞣しの種類は問いません。エコレザーの認定数を見ると、クロム鞣しの革のほうが多くなっています。
海外でもエコレザーがあるそうですが、日本エコレザーと同じですか?
共通部分は多いのですが、日本エコレザーは独自の基準として、排水・廃棄物が適正に管理されている工場で生産されていることも審査の対象です。また、生産者を明確にすることで、消費者の方々に安心して使っていただけるようにしています。
日本エコレザーの製品はどこで買えますか?
全国の百貨店や有名専門店で取り扱っています。右の認定マークのついたタグを目印にお買い求めください。
エコレザーは、一般に汚れやシミが付きやすいと聞きましたが・・・?
そんなことはありません。革としての特性は変わらず、普通の革と同様に扱うことができます。ただし、植物タンニン鞣しの革(ヌメ革)のように、表面に顔料などをあまり用いず、自然の風合いを生かした素材は、水分や油分を吸収しやすく、シミになります。雨に濡れてもシミになることがあるので、注意してください。
日本エコレザーの手入れは、普通の革と同じでいいの?
普通の革と全く同じで構いません。ただし、一般的に言えることですが、革の種類に合わせたケア用品を使用してください。
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