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9. 革の特徴

9 革の特徴

9-1 一般的な特徴

革が他の材料に比べて優れている特徴は──
① 銀面(表面)が美しく、表面の感触が優れている
② 保湿性があり、触れると暖かく感じる
③ 吸湿性が良い
④ 気温による風合いの変化が少ない
⑤ 適度の可塑性(成形性)と弾力性がある
⑥ 切り口は裂けにくく、ほころびがない

9-2 外観

① 色調・光沢
様々な色調、光沢に仕上げることができます。仕上げ膜を厚くすれば均一になりますが、革らしさは損なわれてきます。
染色堅ろう性(色落ち)にも大きく影響します。

② 銀面模様
表皮や毛を除去した真皮の表面、乳頭層の最外部を「銀面」と呼びます。動物の種類により銀面模様は異なります。

③ きめ
銀面の毛穴が大きく開口し、凹凸が大きいものは「きめが粗い」、反対のものを「きめが細かい」といいます。動物の年齢が若いほど、きめは細かくなります。

④ しぼ
革の銀面を内側に折り曲げた時にできるシワの状態を「しぼ」といい、シワの大きさが細かく、均一なほど「しぼ」は良好と判断されます。

⑤  銀浮き
銀面を内側に折り曲げると、銀面層が浮き上がって大きな「シワ」ができるものをいいます。銀浮きは、その下の真皮層の主要部分と網様層の境界部が遊離したような場合に起こりやすい。

⑥ 傷
ひっ掻き傷、焼き印、グラブ(牛ハエの幼虫)跡、ダニ跡などがあります。

9-3 感触による特性(風合い)

① 柔軟性
銀面を外側にして二つ折りにし、手で軽くしごいた時の感触。

② 弾力性
銀面を外にして二つ折りにし、その反発力と弾力性から「腰がある(ない)」と言います。

③ ふくらみ
触って感じられる温かみのある厚み感、豊満性、充実性、ボリューム感など。

④ ぬめり感
表面を触ったとき、滑らかで、柔らかさを伴ったしなやかな感覚。油っぽく、しっとりとし、手に吸いつくような感じ。

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